オープンデータの基礎(4)-LinkData.orgを使ってみる
オープンデータ活用支援プラットフォーム「LinkData.org」を使ってオープンデータを実際に使って見ます。 このサイトを使うことで、オープンデータを見つける⇒データを使ったアプリを作る⇒アプリを公開するの一連の流れが実現できます。
- この記事はオープンデータ カテゴリーの記事一覧 - littlewingの第4回です。
LinkData.orgについて
LinkData.orgはデータの流通、及びアプリケーション開発からビジネスまで幅広くデータの活用を支援するプラットフォームです。
4つのサービスを統合し提供しています。
サービス名 | 説明 |
---|---|
LinkData | テーブルデータの変換と公開をサポートする |
App.LinkData | アプリケーションの作成と公開をサポートする |
Knowledge Connector | ナレッジの公開とマッチングをサポートする |
CityData | 地域のリソース情報の共有とコミュニティ育成をサポートする |
2015年5月時点で2550のデータセット(そのうち1938件の公開データ)が存在しています。
科学技術の公的機関からオープンデータイノベーションを推進するために、 LinkDataの技術開発は、独立行政法人理化学研究所豊田研究室 が実施しています。
- LinkDataサービスの運用は、一般社団法人リンクデータが実施しています。
アプリ製作の流れ
1.会員登録
2.使うデータを探す
- LinkDataやCityData(市町村単位での公開データが検索できる)を利用することで、公開データを見つけることができます。
- とりあえずアプリを作るのであれば、おすすめのデータセットが表示されるのでそれを使っても良いかと思います。
3.アプリを新規作成
App.LinkDataを使えば、サーバー不要で、ブラウザ上でHTMLアプリを直接コーディング・プレビューができます。GoogleMapやjQueryなどの外部JavaScriptライブラリも読み込み可能です。
アプリ作成画面はこんな感じ
外部JSライブラリを読み込んで利用することも可能です。
日本語チュートリアルをみれば始めるのは簡単です。 app.linkdata.org
LinkDataAPIも整備されています。
API: linkdata LinkData (app.linkdata.org)
4.アプリを保存・公開する
作成したアプリは保存したり公開することができます。
以下のキャプチャ画面のように、公開指定やライセンス・メタ情報などが設定できます。
実際のアプリを見る
- 実際に、App.LinkDataで作成されたアプリをいくつか紹介します。
アプリのFork
- 公開されているアプリをForkしてあらたなアプリを作ることも可能です。
データの入れ替え/逆マッシュアップ
- 作成したアプリに利用しているデータセットを追加したり入れ替えることもできます。
- これによって、公開アプリを活用して別のデータに入れ替えることで違うアプリケーションにすることが可能です。(サイトでは逆マッシュアップと呼ばれています。)
データセットはさまざまなフォーマットで利用可能