オープンデータの基礎(3)-覚えておきたい技術用語
オープンデータを取り扱うために覚えておきたい技術用語をまとめます。
この記事はオープンデータ カテゴリーの記事一覧 - littlewingの第3回です。
Linked Data
Web上のデータを,つなぐ(linkする)ことで,新しい価値 を生み出そうとする取り組み.Webの創始者Tim Berners-Lee氏が提唱
Linked Open Data(LOD)
オープンな形で公開されたLinked Data
誰もが同じ方法で,「データをつなぐことができる仕組み」を提供している
- 技術的には「データ公開の共通フォーマット」(RDF) と「コンピュータが,データにアクセスする共通の仕組み (SPARQL) 」が提供されている.
RDF(Resource Description Framework)
- LODでは、データのタイトルや公開日、公開者といった情報や、あるデータが他のデータに含まれる、といった情報を構造化し、機械が処理可能にしておく必要がある。
- その実現のために機械が処理可能なWebリソース情報を表すためのデータモデルである「Resource Description Framework(RDF)」(注1)が使用される。
- RDFは、2004年から世界的な標準団体World Wide Web Consortium (W3C)によってRecommendationとして公開されているデータモデル。
- Webリソースには、文書、画像、映像、音声以外にも人や動物、電車、荷物などさまざまなものが考えられます。
SPARQL(SPARQL Protocol and RDF Query Language) -スパークル
SPARQL(スパークル)はRDFクエリ言語であり、正式な名称はSPARQL Protocol and RDF Query Languageである。なお、RDFクエリ言語とは、Resource Description Framework で書かれたデータを検索するコンピュータ言語である。
SPARQL | 言語 | IT用語辞典 | 日立ソリューションズ
セマンティック・ウェブ
ウェブは人間が読むための「文書のウェブ」から、様々なデータを自在に発見して利用できる「データのウェブ」へと向かいます。セマンティック・ウェブと呼ばれる分野では、このデータのウェブを実現するために、表現のモデルや交換・共有を可能にするオントロジー、そして推論や頼性検証といった各レベルでの技術開発が進められています。メタデータを適切に与えることで、文書情報をこの「データのウェブ」に組み込むことが可能になります。
オントロジー
情報科学においては、対象世界(知識領域)をある視点でみたときに立ち現われてくる構成要素(概念)を明示的に表現し、それらの関係を体系的に記述したもののこと。セマンティックウェブでは概念や意味を共有し、コンピュータが文書の意味を理解したり、情報を再利用したりするための基盤機構として構築される語彙(ごい)のセットをいう。
セマンティックウェブでは、異なる知識源(RDFスキーマ)の相互運用を保証する役割を担うものとしてオントロジが構築される。
情報システム用語事典:オントロジ(おんとろじ) - ITmedia エンタープライズ
参考資料