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人間とコンピューターとメディアの接点をデザインするために考えたこと

WEBカメラで利用できる顔認識技術まとめ(2016年4月)-その5

2015年4月に「WEBカメラで利用できる顔認識技術まとめ」という記事を書きましたが その続編として、2016年現在のヒューマンインタラクション系ライブラリのまとめを顔認識技術を中心に書きたいと思います。

もともと、定点観測的な意味合いで書き始めた記事で、1年後になる4月にでも書こうと思っていたのですが、予想より速いスピードで技術の進化があり、この辺りで自分としても整理しておきたいなと思った次第。

誰のために書いているかというと自分のためであり、ピックアップする情報もかなり主観です。

1年前に紹介した情報のその後も整理しようかなと。

と、ここまで1月に書いたのですが、その後結局、もうすぐ4月。

ちょうどよいですね。

1年を振り返って

AR/VR/センシング系会社の買収が相次いた

注目していた会社・サービスがこの一年で買収をされてしまいました。

主だったところでは

サービス名称 ジャンル 買収先 時期と記事
Metaio/Junaio(Metaio社) AR系 Apple Inc. 2015/2
Face Plus - Mixamo 顔認識/アバター Adobe 2015/6
Pebbles Interfaces ジェスチャ認識 Oculus VR(Facebook) 2015/7
Looksery ※追加 顔認識・加工 SnapChat 2015/09
Vuforia(Qualcomm社) AR系 PTC (IoT関連) 2015/10
Faceshift 顔認識 Apple Inc. 2015/11
MSQRD(Masquerade) 顔認識・加工 Facebook 2016/3

必ずしも悪いことでもないのですが、動きが激しいなぁと思います。インディーズのFaceRigも大丈夫でしょうか? Metaioは今だに後遺症に悩まされます。

上記表を作って気づいたのですが、Microsoft/Adobe/Apple/Facebook/Googleが顔認識系の技術をそれぞれ手に入れたことになります。

Faceshiftはディズニーの子会社Lucasfilmがスターウォーズのクリーチャーのモーションキャプチャにも使っていたとか。

Faceshift/FacePlusはUnityプラグインなど、開発者向けのライブラリも公開していたのですが、停止になったりしています。囲い込みが進んでますね。 気軽に遊べなくなるのは残念です。

LOOKSERYはどこへいった?

上記表には無いのですが、1年ほど前に、LOOKSERYという企業が、顔認識・リアルタイム変換のアプリ開発をKickstarterで資金募集して、ファンディングに成功し、スマホアプリを2015年4月に公開していました。

https://ksr-ugc.imgix.net/projects/910655/photo-original.png?v=1405728184&w=1536&h=1152&fit=crop&auto=format&q=92&s=11e99bd70e3373094da2a041b6895bac

日本でも人気となったMSQRDとほぼ同じようなアプリなんですが、人気の差はなんだったのか、久しぶりに見てみようとしたら、AppStoreから消えてしまっています。まだ1年も経っていないのに。。

不思議に思って、WEBサイトにアクセスしたところ、会社はあるのですが、以前よりふんわり漠然とした情報しか掲載されていません。

更に調べると、どうも、Lookseryの顔認識技術はFacebookのライバルであるSnapChatの中で利用されているみたいですね。 LOOKSERYもSnapChat陣営になってしまったようです。 あくまでも Looksery CEOのFacebookを見た感じからの推測です。正確なソースはありません。

追記:やっぱり買収されてた

www.youtube.com

FacebookがMSQRDを買収したのには、そんな裏側があったのですね。

本題に入る前にまた力尽きました。

続きは次回