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WEBカメラで利用できる顔認識技術まとめ(2016年4月)-その6 Intel RealSenseについて

photo by IntelFreePress

前回の続きで、今回はKinect とか Intel Real Senseなど3D Depthセンサー周りの2016年の状況をまとめます。

3D Depthカメラの基本的な情報は以前、こちらに書いています。


この1年の変化としては

  • RealSenseの新製品R200/SR300が出た。
  • RealSense対応デバイスが多少増えた。

といったところですが、そんなに変化はなく、OculusとかVR関係が盛り上がって、3Dカメラ関係は、地味な1年だった印象。

Kinect V2に関してはあまり変化がなく、情報も多いので、 RealSense製品に関して、もう少し詳しく書きます。


Intel RealSenseの対応製品群

RealSenseカメラは大きく3つに分類されています。

  1. 近距離用の前面カメラFシリーズ(F200)
    • ノートPCの前面カメラを想定
    • 屋内での0.2-1.2メートル程度のセンシング範囲
    • 上半身(顔・手)のセンシングが主な目的
    • 販売中のSR300はF200の後継機種として2016年初頭に発売。
  2. 中距離用の背面カメラRシリーズ(R200)
    • 2in1PC・タブレット端末の背面カメラを想定
    • 3-4メートル程度で、人体検出や3Dスキャン
    • R200が2015年中旬に発売
  3. リアルタイム処理を行わない簡易版(R100)スマホの背面カメラ用
    • リアルタイムセンシングはできなくて、写真に深度情報を含めるなどの処理

http://re.buildinsider.net/small/bookrealsense/0101/101.gif *引用 インテル RealSenseテクノロジーとは? 構成要素/SDK/動作環境 - Build Insider

Kinectと違って、目的によって製品がしっかり分類されています。


RealSenseカメラを手に入れるには

1.RealSenseカメラ搭載PCを購入する

RealSense製品は基本的には製品への組み込みになるので、搭載端末を購入するのが一つの方法です。

対応製品は以下サイトに一覧が載っているのですが 2016年3月現在で ノートPC5機種、デスクトップPC2機種、タブレット1機種の計8機種が掲載されています。

どれも大型(PCだと15インチ以上)でハイスペック寄りの機種となるようです。

2.DevKitとしてカメラ単体を購入する

上記以外にDeveloperKitとして、Intelのサイトでカメラを単体で購入できます。Amazonなどでは現在売っていない模様。

こちらから購入可能です。

※上記サイトで、青字の「Order your Intel® RealSense™ Developer Kit ›」をクリックするとカート投入画面に遷移できます。

2016年3月時点では、$99ですが、 SR300(Fシリーズ前面カメラ)は2016年4月オーダー分より$126に値上げするそうです。

また、動作要件やできることなどは、以下の開発情報を参考にしてください。


RealSenseの開発情報

現状以下のサイトの内容がわかりやすいと思います。


魅力はあるのに盛り上がらないRealSense、どうすべきか

そんな感じで、私自身も実は、購入しようとして結局試さずの一年でした。

  • 対応端末の普及が少ない
  • キラーコンテンツ不足
  • 開発コミュニティー、情報の不足

といった所がもったいない。

RealSenseが搭載されていることが、端末購入のきっかけになればいいのでしょうけど、 まだ、アプリケーションも少なく(知られていなく)わざわざRealSense搭載端末を購入しようと なかなか思えない。

また、開発情報、アイデアの情報も少ないです。使っている方が大学やビジネス寄りであまりオープンに情報ができないのかもしれないですね。 開発コミュニティーもFacebook上で展開されているので、深い興味がある方以外の一般の方にまで情報が届きにくい。そこももったいなく思います。

特に

  • Unityとの親和性の向上
  • 開発キットをLeapMotionと同価格程度まで安く (今でも性能的には十分安いと思うのですが・・)

して、コンテンツや情報が充実してくると良いかなと思います。

Intelさん、ハードウェア提供してくれたら、記事書きますよ! どうですか?!!

後、R200 とRaspberry Piとかと連動できたら、小型3Dスキャン端末とかおもしろいこともできそうですね。

やっぱりインテル・エジソンとの連携が優先かなと思ったら、少し情報がありました。面白そう。

どうですか、Intelさん!

続きは次回

Google のProject Tangoに書いて書く予定。たぶん。